令和2年度国土交通省北陸地方整備局事業研究発表会で「高熱伝導コンクリートに関する研究」の発表を行いました。

2020年12月03日

令和 2 年度北陸地方整備局事業研究発表会(2020.9.10) において、当社 副社長 美寺寿人(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 客員研究員)が、「高熱伝導コンクリートに関する研究」の発表を行いました。
内容
【従来のコンクリートに、新たに金属のような熱伝導性の高い機能を加えた新しいコンクリートの開発を目指しました。そのために、コンクリート骨材として、化学的に安定かつ高い熱伝導性を有するアルミナに着目し、アルミナを骨材とした場合のコンクリートの試作を行い、強度と熱伝導率について試験を行いました。その結果、強度については、天然骨材を使用したコンクリート(以下「標準配合」と呼ぶ)を上回る値を確認しました。一方の熱伝導率については、全骨材をアルミナに置換した場合に、熱伝導率6[w/(m・k)]を超える値(標準配合の約3倍)を計測するとともに、置換量に概ね比例することを確認しました。ロードヒーティングのランニングコストの大幅な削減や、下水熱利用などの再生可能エネルギーの適用範囲の拡大などにつながることに寄与するものと思います。】

添付ファイル
高熱伝導コンクリートに関する研究

広報用:20200910北陸地方整備局事業研究発表会論文.docx